いわゆる読み物で、評論家になりたい人以外は興味のある部分を拾い読みすればよいと思います。
ここでいう実践書とは、舞踊家や現在お稽古中の人たちの役に立ちそうな書籍という意味です。
(1)は高価ですが唄の意味や段取りを確認したいときに辞書として参照できる大変役に立つものです。
昔の名手の写真も豊富でパラパラと眺めるだけでも楽しいものです。
(3)は地唄・上方唄の曲集で、上方舞のお稽古をする人は持っていると便利です。
(4)は花柳流の先生が書かれたもので、日舞の所作を分解して体系的にまとめた画期的な書物です。 初級者のための参考書、あるいは先生のための指導要領書として使えますが、経験者が見よう見まねでこれまで やってきたことのウラを取るのにも役に立ちます。他流で学ぶものにとっても参考になります。
和服(着物/浴衣)を着ます。
一般的に6〜9月は単衣(ひとえ/裏地のないもの)、それ以外の季節は袷(あわせ/裏地のついたもの)を
着るものとされますが、「お稽古着」となると話は別で、私など汗かきなので5〜10月くらいまでは浴衣で稽古
しています。
すでに着物を何枚も持っている方はともかく、現在何もない方は最初は浴衣1枚で年間通しても構いません。
初めて着物を着る方にはお稽古場で着方を教えてくれますから、そのためだけにわざわざ着付教室に通う必要は
ありません。定期的に着物を着て体を動かすうち、着付教室に通う人たちより上手に着られるようになります。
【最初に用意するもの】
いずれもお世話になる先生に相談してから用意しましょう。
■浴衣(ゆかた)
最初は既製品でも可ですが、できれば反物で購入し体に合わせて仕立ててもらうのがよいです。仕立て代込みで20,000円くらいから作れます。お稽古着なので裄(ゆき)や身巾は少し大きめに仕立ててもらいます。
■帯、じゅばん、裾除け(又はステテコ)、腰ひも
■足袋
私はなるべくシワが寄らないように靴よりワンサイズ小さいものを履いています。
綿100%の白足袋を買ってきたら1回洗って糊を落としてから履きます。コハゼは4枚と5枚がありますので
どちらが良いかお世話になる先生に確認してください。
初めて足袋をはく方には むさしやさんのサイトが参考になります。
普段お稽古に行くときは扇子2本と手ぬぐいを持って行きます。
扇子の種類はいろいろありますが、通常日本舞踊で使う扇子は骨が10本で、長さは9寸5分が一般的です。
ちなみに山村流では従来より男性9寸5分、女性9寸の角骨と決まっています。
流儀によって決まりごとがあったりするので、先生に確認してから購入しましょう。お稽古用なら3,000〜5,000円くらいで
購入できます。
手ぬぐいは長さ3尺くらいの木綿(さらし)で市販のものでよいです。